直島町の公共施設紹介

元・三宅親連町政の「自立する町づくり」の志の発端として、昭和45年、将来の直島に必要とされる教育文化施設を島の中心部に集めた「文教地区計画」の一環として直島小学校が完成し、「幼保一元化」「幼小中一貫教育」を教育姿勢とする学校施設・社会教育施設が次々に整備されました。子どもたちの創造力や豊かな人間性の育成をはかるために、それらの設計には伸びやかさや明るさなどがプランされています。
平成7年には、直島町の長期振興計画目標である「安心して幸せな暮らしができる、あたたかい町の建設」をめざして、福祉と文化・スポーツの拠点となる生涯塾、総合福祉センターが完成。これらの文教地区構想の実現を可能にした一つには、建築家・石井　和紘（いしいかずひろ）氏の設計が大きく貢献していることはいうまでもありません。
その石井氏によって設計され、別名直島飛雲閣と称されるモダンな町役場に象徴されるように、町民は行政に高い関心を持ち、つねに血の通った双方向の町行政が行われています。
また、島の南側一帯には、株式会社ベネッセコーポレーション（現、株式会社ベネッセホールディングス）により、建築家・安藤　忠雄（あんどうただお）氏設計のベネッセハウス（ミュージアム・オーバル）や地中美術館、ベネッセハウス（パーク・ビーチ）が建設され魅力的な施設が整備されています。
平成18年10月、直島建築シリーズに新しく海の駅「なおしま」が加わりました。この海の駅「なおしま」は、金沢21世紀美術館やルーブル美術館別館の設計を手がけるなど、世界的にご活躍されている妹島　和世・西沢　立衛　両氏の有限会社　SANAA事務所に設計していただき、真に世界に1つだけの大変斬新なデザインのすばらしい施設が完成しました。

直島町は、備讃瀬戸の最狭部に位置する大小さまざまな島からなる群島で、"瀬戸内海の縮図"ともいわれています。つり公園や「つつじ荘」をはじめ、美しい自然を楽しむ施設やコミュニティー施設が充実しています。